0709

 おやすみなさい、と言ったらおやすみ!と返してくれて、その後にフフッ、と笑ってくれて、何も言えずにそのまま電話を切った。忘れないと思う。

 

今朝はギリギリまで暑い部屋で寝て、トーストと卵を食べて、顔を洗って星野源のラジオを聴きながらメイクをしていたら時間がなくなってバタバタしながら家を出た。気持ちの良い晴れた朝だ。Call me by your nameの音楽が似合いそうな綺麗で光の密度が高い朝だ。バスで前の方に立つ髪の長い女の子が中指につけている紫の、駄菓子のおまけのようなちゃちな指輪とイヤリング。

 

やらなくちゃならないことが多くて苦しい。1つ1つこなしていくしかないのだと思う。早く冬になってほしい。冬が好きだ。早くタートルネックを着てコートを着てマフラーをつけて何も考えずに過ごしたい。

 

心をかき乱されるのがいやだ。

 

朝、起き抜けに嫌なことを考えると一日気分が落ち込むので、今日はためしに「今日は早く帰れる、帰ったら激辛ラーメンを食べよう クーラーの効いた部屋で勉強をしよう」と思ってみた。憂鬱と安心が交互にやってくる。不安定だ。怖い。

 

先輩のことばかり考えてしまう自分が嫌になる。考えすぎて気持ちが悪い。手垢のべっとりついた写真を何度も何度も見返しているような感じがする。

 

風邪をひいたみたいだ。