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不埒だ、淫乱、罪だ、ずるい、歪んでる、なんと言われようと、29日未明、私は幸せだった。

 

Happy birthday Princess  と誰かが歌う曲を聴きながらキスをして、誕生日おめでとう、って抱きしめられて、こんな幸せがあっていいのかと思った。

 

夏休みが終わって、まあそこそこ授業も朝から遅くまであるし(多くはないけど)、バイトもしなくちゃいけないし、とりあえず出会い系アプリで新しく男と会うことは一旦休憩することにした。正直今割とハードスケジュールだし。これ以上増やせない。

毎週末に会う男と、毎週平日1日会う男と、週二回のアルバイト。7日のうち4日が埋まってしまっている。あと学校でしょ。新規なんて無理無理。

 

とか言いながら、前好きだった男から誕生日に連絡が来て、木曜お酒を飲みに行くことになった。木曜は昼から出会い系とデートだったことをすっかり忘れて約束をしてしまい、今割とどうしようか悩んでいる。出会い系と寝て、すぐ通常モードに切り替えられるかな。

 

喉が痛い。

 

0925

旅行に行ってきた。

 

私たちの関係にすっぱりした終わりはないのだ、と思う。あるとしたらフェードアウトだ。

 

温泉まで歩いたこととか、温泉の後のフルーツ牛乳とか、美味しくない居酒屋でご飯食べたこと、おみくじを引いたこと、ずっと手を繋いでたこと、おもちゃ屋さんで笑いながら話したこと、本屋さんで時間を潰したこと、面白い入浴剤を買ったこと、帰りの電車の中で半袖の私にシャツをかけてくれたこと、それら全部いつか思い出したくないことになるんだろうか。

いくら綺麗な出来事を並べても所詮、私たちの間にあるのは曖昧でいいとこ取りな、ずるい関係だけだ。

 

誰かに熱烈に愛されないのは、私が誰かを熱烈に愛していないからだ。愛ってなんなんだよ。

 

夏休みが終わりに近づいて、ぐっと寒くなって、この夏私を狂わせた、真っ黒な自己嫌悪に囚われるまいという想いがひとまず波のように引いていくのがわかる。そしてその代わりに押し寄せてきているのは空っぽの寂しさだ。ああ、どうしよう。

 

 

0911

男から返信が来るだけで心が大丈夫になってしまう。

 

生きてるっていいね、と歌う五木ひろしを見てゲラゲラ笑ってしまった。馬鹿にしてるわけではなくて本当にちょっと元気付けられちゃったよ。それにしても野口五郎老いても素敵だなァ、、

 

これっきりこれっきり、もうこれっきりですか

 

元彼からツイッターをブロックされていて、くそッ先越された、という感じですごく悔しかった。

初めて別のアカウントからのぞいてみた。心が死んだ。僕だって泣きたい時はあるよ、なんて書いていた。知るか。

 

出会い系を続けて、二、三人と会って、一人とずっと関係を続けていて、その一人はいい人だしスマートだしうまいし顔も悪くないし、でもやっぱり心の穴をふさぐことはできないんだ、なんて思った。

にくまん子先生の「会いたいな終末」に書いてあったように、心の穴から風が吹くんだもの。埋めたはずの穴から風が。酔っ払ってメソメソボロボロ泣いたあの夜よりはるかにマシな夜を何回も過ごしたはずなのにまだ名前を見ただけで心がざわつくんだもの。惨めな気持ちから逃げるためには、可愛いと嘘でもやりたいだけで言ったお世辞でも言ってくれた男たちを頑張って思い出さなくちゃならないんだもの。

 

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めちゃくちゃおいしかったレモンスカッシュ。

 

0904

吉本ばななの「TUGUMI」を読んだ。蓮っ葉な口調と圧倒的な存在感、文面だけなのにつぐみに強く惹かれてしまう。映画の予告編を見て牧瀬里穂はぴったりだな〜と思った。吉本ばななの本は単純に退屈しないから好きだ。どうでもいい場所や景色、地理の情報(ここをこう行けばこういうのがあって、ここでは漁業が盛んで、毎年夏になると…云々)が全然なくて、単純で、どの場面もなんとなく面白い。

 

「やっと見れる」と私に笑いかけて劇場に入っていったおばさんを思い出す。映画館でバイトしていると、マナーが悪いお客さんにイライラすることがほとんどだけれど、たまにこういういいこともある。

 

昨日は疲れや予定が狂ったりがあって、心がふさぎ込んでしまって辛かった。なのに結局男から「ごめん!遅くなった」と連絡が来ると心が持ち直してしまって、本当に救いようがない。執着してしまうのをやめたい。

好きだの嫌いだの、彼氏だから彼女だから、そういうのが私には今できる気がしない。終わりが見える関係というのは辛い。もちろん、恋人といて終わりなんか見えない人もいるだろうけど、私はそうじゃない。少なくとも今は。好きで好きでたまらなかった人を世界で一番嫌いになるなんてもう嫌だ。もう傷つきたくない。

 

 

最近唇をよく噛む。痛い。

 

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0824

バスの中、クソミソに暇なので日記を書く。

 

今日は朝から実習で食欲が湧かず、朝ごはんを適当に食べたら昼間お腹が空いて辛かった。作って言ったお弁当は夕方になるとまたお腹が空いて辛くなるくらいの量だった。食べることは快感を伴う。私にとって食べ物は、麻薬だ。

 

帰宅ラッシュを過ぎた道路をバスはぐんぐん進む。真新しい座席に腰掛ける私の腰は昼間からずっと怠く痛んでいる。ここ最近(と言っても昨日からだけれど)、姿勢を良くしたいと思って意識していたからだろうか。腰が痛いとため息が出る。

 

可愛く機嫌よく素敵に美しく凛とした女の子になりたいと常々願っていたけれど正直もう手遅れだ。素敵な映画を見ても音楽を聴いても以前のような脳内麻薬は出ない。精神の不感症。いつ治るのだろう。恥ずかしい事があっても堂々として、以前より気にしなくなったのは、村上春樹が「村上ラジオ」で言っていたように、だんだん鈍感になっているからなのだろうか。そしてそれは生きやすいにしても残念なことなのだろうか。私にはもうよくわからない。

 

お化けもあまり怖くなく、恥も感じず、ときめくことも、心踊ることもなく、あまりにも穏やかに毎日は過ぎて行く。波のようにきていた寂しさも今はもう感じない。

 

今週が終わればしばらく何も考えずに家にいたい。火曜のバイトを終えたらもう何の予定も入れずに、ただひたすら家にいたい。この夏休み、私は逃げ回っている。

 

朝、落ち窪んだカラカラの地面だったフェンスの向こうに、今は水が満タンに入っている。潮の満ち引きで赤ちゃんの生まれる時期が変わるというのは本当なのかな。

 

暇だ。道路が混んできた。帰宅ラッシュは過ぎたと思っていたけれど過ぎていないみたいだ。空いていたのはただ単にこちらが田舎だっただけ。びゅんびゅん進め。イケイケゴーゴー郷ひろみ(これは大好きなユーチューバー、けみおの口癖である)!

 

今日は下まつげがとてもうまくいった。

0822

旅行から帰ってきた。

女4人で旅行をした。

 

合コンをする時は、女の子たちの中でリーダー格の1人の機嫌をよくすれば他の女の子も安心して楽しめる、そして逆にその1人が「なんかつまんない、帰ろうよ」といえばどんなに他が盛り上がっていてもみんな帰ってしまう、というTwitterかなんかで見た一文を思い出した。

 

体の疲労感はあまりない。ただ、また出会い系で男と会いまくろう、という気持ちにはなっている。つまらない。私はこのまま交通事故かなんかで死んじゃってもいいんだ、と叫びたかった昨日の夜。

 

セブンイレブンネットプリントをしたかったけど帰り道になかったから仕方ない。明後日しよう。楽しみ。

 

インターネットの向こうには人がいて、泣いたり笑ったり怒ったりしている。この四角い端末の向こうには世界がある。おかしい。

 

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メリーゴーランドにずっと乗っていたいと思った。

 

0816

どうにかなるだろうか。

 

めまぐるしい毎日。考える暇も何もなく、わたしは遊び呆けている。このまま自分がどうなっていくのか分からない。前後不覚。

 

出会い系ではまだ2人としか会っていない。

 

このまま少しずつ傷んで、少しずつ少しずつ美しくなくなっていくのだろうと思う。熟れすぎた桃は虫の餌食だ。

 

バスの、他より一段高い座席に座ると少し嬉しくなる。

 

最高にキラキラしていたのはいつだろう。

 

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